NEWS

勅使河原真衣×青木真兵 トークイベント「能力主義から抜け出すために 土着思考のすすめ」開催決定!

『働くということ 「能力主義」を超えて』&『武器としての土着思考』W刊行記念!

「能力」とはそもそも何なのでしょうか。

「〇〇さんはグループ会社全体で営業成績1位になった」
「業界トップの会社を牽引する〇〇社長の〇〇力とは?」

それは、その人の「能力」によるものなのでしょうか。
書店のビジネス書コーナーも同様です。

『頭のいい人は〇〇をしている』
『世界のエリートはなぜ〇〇なのか』

このような本が所せましと並ぶ書店もまた、息苦しさを感じさせる空間となってしまっています。つねに「〇〇が足りない」と急き立てられ、「私にはない能力をあの人は持っている」と落ち込む日々・・・。これでは、そもそも「働くということ」そのものの意味も、よくわからなくなってしまいます。

そんななか2022年の暮れに、勅使川原さんは『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)を刊行。これまで教育社会学が「能力主義」という問題をどのように批判してきたのか、組織開発の実践現場でのエピソードを交えつつ、とてもわかりやすく一般読者に紹介してきました。2冊目となる『働くということ』(集英社新書)では、脱・能力主義だけが唯一解ではないとした上で、働く環境とメンバーの個性が嚙み合うように調整し続けることが大事だと述べています。「働くということ」の希望はまさに、そこにあると。

そして、「能力主義」という問題と対峙するときに、ひとつの武器として使えるのが「土着思考」です。これは、二つの原理を行ったり来たりしながら、いずれの原理にも染まりきらずに折り合いをつけていく考え方(姿勢)を指します。この説明だけでは、その意図するところがわかりにくいかもしれません。しかし、それゆえに「土着思考」は実践に役立つ「武器」となりえます。さまざまな場や具体のなかに置かれることで、その真価を発揮するからです。実際、青木さんはさまざまな本から言葉を引用し、自らの文脈に位置づけなおすことで「土着思考」の輪郭を浮かび上がらせていきます。

ものを書き、読み、さまざまな場で対話するなかで「土着思考」を構想するかたわら、就労支援・若者支援など福祉問題にも取り組んでこられた青木さん。一方で、大学院で教育社会学を修めた後、組織開発の現場で実践を積んでこられた勅使川原さん。専門領域は異なるお二人ですが、理論と現場を行き来することで思考を練り上げてきた点で共通しています。

そんなお二人だからこそできるお話を。ぜひ足をお運びください。

詳細・チケットの購入は下記サイトをご覧下さい。

https://meritocracy-dochaku.peatix.com/view