ハライチ・岩井勇気さんも戦慄!
「読んでる間、息を潜めてしまう。何かに見つかりそうで」
[内容紹介]
モヒカン怪談師が恐怖のあまり過呼吸を起こした最恐実話怪談集、ついに書籍化!
男は自分の呼吸が荒ぶり、速度が増していくことに抗えなかった。
吐息のように、小さく「くぅ……」という声が自分の喉から漏れる。
額には脂汗が浮かんでいた。まるで部屋の中の空気が薄くなったようだった……。
瘴気淀む街、新宿歌舞伎町に佇む怪談ライブバー「スリラーナイト」。
そこで夜な夜な自らが遭遇、蒐集した怪奇な話を披露している男が、モヒカン頭の怪談師・村上ロックだ。
その夜の舞台を終えた彼の前、一人の男性客が声をかけた。
「ロックさん、今のお話、すごく怖かったです。ところで、私の体験談を聞いていただきたいのですが……」
口を開き、とつとつと語り始めた男の話を聞きながら、村上ロックは息を吐くことも忘れていた。もう後戻りはできない。恐怖の扉はすでに開かれてしまったのだ……。
巡業先で、いつものライブバーで、友人づてに……。プロ怪談師だからこそ呼び寄せ、吸い寄せられた最恐実話を厳選。
[著者紹介]
村上ロック
プロ怪談師、俳優。北海道帯広市で産声をあげた後、各地を転々としながら不可思議な経験をする。その経験を活かし現在は歌舞伎町にある怪談ライブバー「スリラーナイト」をメインの舞台に怪談師として活躍しながら、ホラー映画の役者などを行っている。また、自身のYouTubeチャンネル『村上ロックの【ROCK ON AIR】ー怪談話のお時間ですー』では定期的に自身が蒐集した怪奇な話をアップし人気を博している。
住倉カオス
出版社のカメラマンとして多くの心霊取材に携わる。投稿型怪談ウェブサイト「百万人の恐い話」主催。怪談に関する映像作品や書籍を多数プロデュース・執筆している。