【内容紹介】
何かと話を大きくしがちな二人の、尽きぬおしゃべりと書き物。
だいたい別のことを言っている、というか、相手の話を受けてそれを自分の話に変換していくダイナミズムがある対談は、しかしなぜか、リアルにその場で聞いていると噛み合っており、なんなら文字で読んで反芻すると次第に、あれ? 同じことを…、言って……、いる? という気にもなる壮大に迂遠な読み味。
双方二本づつ、エッセイも収録。
【著者紹介】
青木真兵
1983年生まれ、埼玉県浦和市に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。博士(文学)。社会福祉士。実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークとしている。2016年より奈良県東吉野村に移住し自宅を私設図書館として開きつつ、現在はユース世代への支援事業に従事しながら執筆活動などを行っている。著書に『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(H.A.B)、光嶋裕介との共著『つくる人になるために』(灯光舎)などがある。
柿内正午
会社員。個人レーベル「零貨店アカミミ」を主宰し、出版やポッドキャストの配信、文筆活動などを行う。「週刊読書人」2024年度文芸時評担当。著書に『プルーストを読む生活』(H.A.B)、『会社員の哲学 増補版』、『『ベイブ』論、あるいは「父」についての序論』(零貨店アカミミ)などがある。