妖怪は本当に存在しないのか?
【内容紹介】
「妖怪は超自然的で非科学的で現実には存在しない」。それはつくられた伝統である。アクターネットワーク理論やパースペクティヴィズム、マルチスピーシーズ人類学などを駆使し、新しい妖怪研究がここに展開される。TikTokや2ちゃんねる等で流通するネット怪談までをフィールドとする俊英による、民俗学と人類学を架橋する画期の書。
【著者紹介】
廣田龍平
1983 年生まれ。法政大学ほか非常勤講師。専攻は文化人類学、民俗学。単著に『妖怪の誕生――超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学』(青弓社)がある。訳書にマイケル・ディラン・フォスター『日本妖怪考――百鬼夜行から水木しげるまで』(森話社)がある。