身元不明の遺体を数十年ぶりに家族の元に返したり、殺人犯の居場所をネットの画像から特定したり――手に汗握るノンフィクション。
【内容紹介】
アメリカには下記のような、「市民探偵」が多くいる。
・40年逃げ続けた「黄金州の殺人鬼」を追い詰めた作家
・娘を殺したギャングをSNSの偽アカウントで騙して捕らえた母親
・身元不明遺体の頭蓋骨から似顔絵を描き、何百枚もの写真から見つけた会計士
・仕事から帰宅し、家事を終えると夜な夜なコンピュータの前に座り捜査をする手芸店店員
・猫をいじめる動画をネットに上げた犯人を、その動画の背景から割り出そうとするアナリスト
実際に起きたいくつもの事件とそれを解決した市民探偵たちへの取材から
あまり知られることのない彼らの正義と執念を描いた一冊。
連続殺人鬼に遭遇した人の証言など、手に汗握るスリリングな面も。
Netflix『猫いじめに断固NO!:虐待動画の犯人を追え』『なぜ殺したの?』、映画『ザ・スレッド』など映像化された事件も掲載。
【著者紹介】
二コラ・ストウ
ロンドン在住。犯罪を専門に、20年以上ジャーナリストとして活動している。連続殺人犯ピーター・トーピンの被害者家族の独占記事に取り組みながら、麻薬組織や小児性愛者組織の内情を暴き、金融危機の最中にHBOSの銀行家たちが30万ポンドのジャンケットを楽しんでいたことを潜入取材で明らかにした。ゴーストライターとしても活動し、多くのベストセラーを出している。